言語聴覚士とは、理学療法士、作業療法士とならぶリハビリテーション専門職で、ST(Speech-Language-Hearing Therapist)とも略されています。理学療法士や作業療法士に比べ認知度が低いものの、介護の現場では言語聴覚士が不足しているとも言われています。
言語聴覚士の仕事内容
言語聴覚士の主な仕事内容は、言葉の発声や聞こえ、食べ物の嚥下機能や認知などに障がいがある方の機能訓練や指導を行うことです。医師の診断のもと患者に合わせて機能訓練のプランを作成し、適切なリハビリテーションを行います。
活躍の場は、言葉の発達が遅れている子供への言語発達促進援助や言語指導、脳の病気により引き起こる失語症や聴覚障害の改善、高齢による嚥下障害を改善するための口腔リハビリなど様々。
介護業界では食事方法にも関わる
介護においては、言葉の発声やコミュニケーション訓練以外にも、食事内容の見直しや咀嚼といった分野にも深く関わります。施設かかりつけの歯科医師と連携し、歯磨きを通じて口内環境の改善や入れ歯や噛み合わせといった口腔ケアといった広い視野で、利用者のリハビリを行うことになります。
言語聴覚士の平均給料
パート・アルバイト | 時給1656円 | – | – |
---|---|---|---|
正社員 | – | 月収24万円 | 年収332万円 |
派遣社員 | 時給2013円 | 月収23万円 | 年収365万円 |
参照:介護求人ナビ リハビリ関係職の給料(2016年4月時点)
言語聴覚士の勤務時間
- 日勤
- シフト制
言語聴覚士の休日
- 週休2日
- シフト制
言語聴覚士の主な職場
入居型介護施設
- 病院(クリニック)
- 有料老人ホーム
- 特別養護老人ホーム
- 介護老人保健施設
- サービス付き高齢者向け住宅
- グループホーム
- 障害者福祉施設
通所型介護施設
- デイサービス(通所介護)
- デイケア(通所リハビリテーション)
- ショートステイ(短期入所生活介護)
在宅医療
- 訪問看護
言語聴覚士の関連資格
- 言語聴覚士
言語聴覚士になるには?
言語聴覚士になるには国家資格の取得が必須条件です。また、言語聴覚士の国家試験を受験するには、厚生労働大臣あるいは文部科学大臣が指定した養成学校を卒業する必要もあります。
養成学校には4年制大学、短期大学、専門学校(3年制・4年制)などがあり、言語・コミュニケーションに関連する医学、心理学、音声学、社会科学といった基礎科目のほか、専門科目として言語聴覚障害学、発声発語・嚥下障害学、聴覚障害学などを学び、病院やリハビリ施設での臨床実習を行います。ちなみに言語聴覚士国家試験の合格率は70%となっています。
言語聴覚士のキャリアプラン
言語聴覚士としてのキャリアプランは様々で、病院やリハビリセンターなどの医療系、言語障がい児学級や児童施設といった教育系などがあります。
ですが、高齢化社会が進む現状では福祉系での活躍の場が拡大しており、介護老人保健施設や訪問リハビリテーションなどに就職する言語聴覚士も増えているそうです。
言語聴覚士の仕事内容でも説明した通り、介護現場での言語聴覚士の仕事内容は様々で、学校や実習で習った以外の知識が求められる場合もあります。
特に高齢者とのコミュニケーション能力が求められること場面が多いため、これから介護業界で働こうと考えている言語聴覚士はプラスアルファのスキルが必要になるかもしれません。
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