介護施設など、複数の介護士が働く現場には1フロアにつき最低でも1人のリーダー的な存在の職員がいるかと思います。リーダーの役割は、食事介助や入浴介助、排泄介助といった様々な介護業務が円滑に進められるように割り振る司令塔です。
また、ケアマネジャーや看護師へのホウレンソウ(報告・連絡・相談)を行ったり、部下にあたる他の介護職員の意見や要望を管理職に伝えることも重要な役割です。もちろん、介護業務も人並み以上にこなす必要がありますので、決して楽な仕事ではありません。
しかし、リーダーという役職が付くだけあって給料やボーナスにも反映され、一般的な会社員以上の給料がもらえるケースも珍しくありません。
では、リーダーになる為には具体的にどうしたらいいのでしょうか。資格も知識も十分で、勤続年数も長いのにリーダーになれないという方も中にはいると思いますが、施設経営者が考えるリーダーの条件をご紹介します。
実践的な介護スキルを身につける
まずリーダーに求められるのは実践的な介護スキルです。実践的というのは「知っている」ではなく「できる」という意味です。知識だけでなく、実際に身体が動いて臨機応変に対応できる人材こそがリーダーにふさわしいでしょう。
また、こうしたスキルを身につけ介護に従事することにより、その人の下で働く職員の信頼関係も安定します。この信頼関係というのは職員の間だけではなく、利用者側からの信頼にも繋がります。
スキルの身に付け方
スキルは、短期間で身につくものではなく介護経験、更には自身の生活の中での積み重ねであったりと、言わば人間力のようなものです。
大事なことは、必要なスキルを正しく理解した上で従事し続けるということです。今となっては、大抵の知識はインターネット上で得ることが出来ます。なかには正しくない情報も紛れているため、個人的には介護に関する書籍の購入をおすすめします。
それよりも大切なことは、調べて知ろうとする意欲です。自ら調べて得た知識が実践で活かすことが出来た時は大きな自信に繋がるでしょう。それがまた更なる意欲に繋がっていきます。
人の上に立つべき人柄
リーダーには絶対的なスキルと経験が必要になりますが、それよりも大切なことこそが人柄です。介護福祉士の資格を持っており経験年数の長いスタッフがいるのに、リーダーとしてキャリアアップ出来ていない理由には、もしかすると人柄が関係しているかもしれません。
経営者や施設長とといった管理職と、現場で働く職員の両極端と関わるポジションですので、どちらかに偏ってはいけません。双方の意見のぶつかりを中和するためストレスも酷いと聞きます。
そういったストレスの中でも、職場での人間関係のバランスを調整することができ、誰からも慕われる人柄を持つ人がリーダーにふさわしいと言えるでしょう。
リーダーになるための条件
積極的に発言出来たり行動に移せる人で、その発言や行動は長年培った介護スキルに基づいており常に正しい。経営者目線で円滑な業務を行えるよう指示をすることができるが、現場スタッフの一員として誰からも信頼されるリーダーシップも持ち合わせている人。