介護職で給料をアップさせるためには、まず自らのスキルアップをしなければいけません。
そして、スキルアップしたことを上司に証明する方法としては、業務に関連する資格を取得することが最も効果的でしょう。
そこで今回は、介護士がスキルアップのために取得すべき資格をご紹介します。
介護職員初任者研修
介護職員初任者研修とは、以前のホームヘルパー2級と同等の資格になります。
介護職員初任者研修は誰でも受講することができ、130時間の研修を受講し、研修内容の確認を兼ねた筆記試験に合格することで取得することができます。
介護実践で必要な基礎知識と基礎スキルを身につけることができ、次に目指すべき上位資格の実務者研修や介護福祉士へとつながる入門資格です。
制度改正により施設実習がなくなり資格が取得しやすくなった半面、筆記試験が追加されたりと受講費用が高くなりましたが、自治体による給付金や、企業による資格取得費用会社負担といった制度もあるので有効に活用しましょう。
実務者研修
実務者研修とは、介護職員初任者研修の上位資格になります。
こちらも介護職員初任者研修同様に、誰でも受講することができ、450時間の研修を修了し、実技試験に合格すると取得することができます。
なお、介護職員初任者研修修了過程者は受講費用の割引や130時間の研修免除もあります。
実務者研修では、より高度な知識とスキルを身につける事ができ、28年度(平成29年1月)の介護福祉士国家試験から実務者研修の修了が義務づけられています。
喀痰吸引等研修の資格でも基本研修が免除となりますので、スキルアップを目指したいのであれば必須とも言える資格です。
介護福祉士
介護福祉士とは、社会福祉士及び介護福祉士法により定められた国家資格で、実務者研修の上位資格にあたります。
より専門的な知識と高いスキルを習得した証明となり、取得後は自身のスキルだけでなく介護者に指導する立場として現場で活躍する事が出来ます。
介護士なら絶対に取得しておきたい資格で、昇給や賞与にも大きく関わってくる資格といえるでしょう。
高齢者コミュニケーター
高齢者コミュニケーターは上記でご紹介した資格とは異なり民間資格になります。指定する講座を受講すればどなたでも取得することができます。
取得難易度は低く、介護実践で必要な高齢者とのコミュニケーションスキルを身につけることが目的で、知識や介護技術は優れているものの、利用者様との接し方が難しいと感じる方におすすめの資格です。
認知症の入居者様が多い、特別養護老人ホームやグループホームでの需要が高くなっているので、転職時のアピールポイントに活用できます。
認知症ケア専門士
認知症ケア専門士は、一般社団法人日本認知症ケア学会が主催する民間資格です。
過去10年間に3年以上の認知症ケア実務経験を有していれば受験することができます。
実務経験は認知症専門の施設である必要はなく、職務上認知症ケアに携わっていれば資格所持は問われません。
65歳以上の4人に1人が認知症とその予備軍であり、その対策は国家の課題でもあります。
認知症ケア専門士では、介護福祉士で学ぶ認知症ケアスキルよりも更に深く学ぶことができ、今後、益々期待されている資格と言っていいでしょう。
資格は転職時の加点になる!
当たり前ですが、資格が最も活かされるシーンは転職する時です。
介護福祉士を持っていても仕事が出来ない人は評価が低く給料も上がらにでしょう。
例え求人サイトの募集概要に資格手当という項目が無くても、介護に関係する資格を持っているだけで、給与などの条件交渉時には大きな加点となります。
資格を取った次のステップは、その資格が最大限に有効活用できる職場に転職することだということを忘れないでください。