介護業界への就職や転職を目指すなら、求人サイトを利用するという方法もありますが、その他に介護の就職・転職フェアに参加するという方法もおすすめ!
介護の就職・転職フェアでは様々な企業が出展していますので、たくさんの採用情報を一度に得られる絶好の機会です。今回は、介護の就職・転職フェアとはどういったイベントなのか?また、参加するメリットは何か?についてご紹介します。
就職・転職フェアとは?
就職フェアや転職フェアとは、新たな人材を募集している企業と、就職・転職先を探している求職者がマッチングするイベントのことです。イベントごとにテーマの業種は決まっており、介護業界のフェアなら介護関連の企業しか出展していません。
開催場所は、主に文化会館やイベントホールで行われており、パーテーションで区切られたブースごとに各企業が職場をアピールしています。ブースには採用担当者が出向いていることも多く、その場で会社説明や仕事内容について聞くことができます。
多いイベントでは100社以上の企業が参加することもあり、一度に多くの企業の採用担当者や職員と直接話しをすることができます。各企業も工夫を凝らしてブースを盛り上げていますので、どういった風潮の会社なのか、またどういった職員が働いていて、どういった雰囲気なのかを、求人応募前に体感することができます。
受け身側として参加するのではなく、こちらから就職を希望する会社のブースを訪れて、積極的に自己アピールし、採用面接を有利な流れに運ぶことができる場でもあります。
介護就職・転職フェアの内容
次に、一般的な就職・転職フェアでは、どういった内容で行われているかご紹介します。就職活動・転職活動として参加するのはもちろん、現在の職場に関する相談ができたり、スキルアップに役立つセミナーなども行われていますので、軽い気持ちでの参加もOKです!
講演会やカウンセリングなどのイベント
介護の就職・転職フェアでは、介護業界の専門家による講演会や、転職エージェントによるカウンセリングなど、毎回様々なイベントが開催されています。面接や採用試験といった硬い雰囲気ではなく、就職や転職の悩み相談をしたり、参加企業の採用担当者に面接のコツを聞いたりと、リラックスした気分で参加できるイベントです。
スキルアップセミナー
就職・転職フェアによっては、スキルアップセミナーが開催されることもあります。主に介護業界を目指す方を対象として、最新の介護技術から実技を交えたケア方法まで、様々な知識を深めることができます。既に介護職員として働いている方はもちろん、新卒・未経験者向けの講習も行われていますので、これから就職を目指す方にも有意義な内容となっています。
会社説明会
就職・転職フェアのメインは企業による会社説明会になります。各企業はブースごとに出展しており、来場者は気になる企業のブースを訪れて、採用担当者から直接話しを聞くことができます。会社説明から職場の様子、時には入社後は先輩となる社員の方からリアルな情報も聞けることも。
求人サイトでは知ることができない、現場の生声が聞ける貴重な機会ですので、もし気になる企業が参加している場合は積極的に情報収集をしましょう。
合同面接
フェアやイベントによっては合同面接も行われます。これは、各企業のブースの面接申込書に記名すると、希望者から順番に面接をしてくれます。当日は何社でも面接が受けられますので、数をこなしたい方にとっては非常に効率的。場合によっては事前登録が必要な場合もあるので、確認しておきましょう。
個別相談コーナー
企業ブースとは別に、転職エージェントによる個別相談コーナーが設けられている場合もあります。個別相談コーナーでは、仕事に関する様々な相談ができ、就職・転職のプロによるアドバイスを無料で受けられます。自身の経験やスキルに合わせて、具体的で的確なアドバイスがもらえますので、就活で悩んでいる方にはおすすめですよ!
業界最大級のカイゴジョブフェスタ
介護業界での就職・転職フェアといえば「カイゴジョブフェスタ」が有名。ハローワークにも認定されたカイゴジョブフェスタは、業界最大級の規模で行われ、東京、神奈川、千葉、埼玉といった首都圏から、大阪、福岡、名古屋と主要7都市で開催されています。
各会場11時30分~16時まで開催されており、入場無料、服装自由、出入り自由です。年齢制限や資格制限なども無く、誰でも参加することができます。出展企業は平均30社ほどで社会福祉法人から医療機関まで多種多様。参加にあたりカイゴジョブでの参加登録は不要ですが、事前エントリーして来場するとQuoカード3000円分が貰えますよ!
カイゴジョブフェスタの無料セミナー例
東京会場 | 介護業界で働く人が知っておくべき仕事探しのコツとは? 新人スタッフでも出来る認知症プログラム |
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愛知会場 | ケアマネージャーになるための試験攻略 相手の気持ちがわかるコミュニケーション術 |
出展企業には、正社員以外にもパートや派遣社員の募集も行われており、そのまま求人に応募することも可能です。事前エントリーしてQuoカード3000円分をゲットする場合は、カイゴジョブフェスタの公式サイトから登録しましょう!
カイゴジョブフェスタ参加者の声
- 色々な企業が出展しており、1日で仕事内容などをたくさん聞くことができた。
- 出展企業から声をかけてくれたので、話しを伺いやすかった。
- 現場のスタッフと話しが出来て、仕事内容を具体的に教えてもらった。
- 採用担当者の率直な意見を聞くことができた。
- 希望勤務地に近いところの出展が多く、良い話しが聞けた。
当日に面接や職場見学の予約も可能
カイゴジョブフェスタでは、会社説明を聞くだけでなく、その場で採用面接を受けることも可能です。面接は希望者のみですが、履歴書と職務経歴書を持参すれば、書類選考と一次面接が行われます。
「面接はちょっと…」という方には、職場見学の予約もおすすめ。気になった企業があれば実際に働く施設を見学して、職場環境が自分に適しているかどうか判断して応募を決めましょう。
カイゴジョブフェスタを有効活用する3つのコツ
1:本命以外の企業の話しも聞いてみよう
例えば、デイサービスで働きたい場合でも、カイゴジョブフェスタではあえて老人ホームの運営を行う企業に訪れてみましょう。広い視野をもって就職・転職活動を進めると、思いがけない好条件&高待遇の求人が見つかることもあります。
2:待遇や福利厚生はちゃんと確認する
いきなり、給料やボーナス、また休日や福利厚生についてを聞くことは、採用にあたって印象が悪くなり面接時に影響するのでは?と心配する方も多いはず。しかし、カイゴジョブフェスタではガンガン聞いてもOK。求職者と企業が直接対面できる貴重な機会ですので、遠慮せずに聞きたいことは何でも聞いてみましょう。
3:たくさんの企業ブースを訪れよう
カイゴジョブフェスタに参加する前に、どの企業のブースを訪れるか決めておくことは大切。ただし、事前に決めたブース以外にも積極的に訪れた方が、あなたにとってはプラスになるはず。
各企業の採用担当はどういった人材を求めているのか、どういった資格やスキルが必要とされているかなど、面接を優位に進めるヒントが見つかることもありますよ。
就職・転職フェアに参加するメリットとは?
一度に複数の企業の情報が得られる
就職・転職フェアでは、一度に多くの企業が参加します。小規模なイベントでも数十社ほど、比較的大規模なイベントになると100社以上もの企業が出展していることもあります。
介護転職サイトを使った求人探しは、一社ずつしか採用担当者と話す機会がありませんが、就職・転職フェアならまとめて情報収集することができます。時間を無駄にしたくない方にとっては、とても効率的なイベントと言えるでしょう。
書類選考を飛ばして面接を設定してもらえることも
カイゴジョブフェスタなど大々的に行われている就職・転職フェアでは、その日のうちに書類選考と一次面接を受けることも可能。
本命の企業がある方はもちろん、なんとなく訪れた企業ブースの採用担当者と話が弾めば、「面接受けてみますか?」といった軽い感じで採用選考を受けることもできます。
就職・転職フェアは、来場者が出展企業の情報を得るためのイベントではなく、企業側が新な人材を獲得するためアピールする場でもあります。双方は需要と供給で成り立った、対等な立場です。遠慮せずにガンガン攻めていきましょう!
ブースの雰囲気で職場の雰囲気が分かる
企業ブースには採用担当者以外にも、責任者や介護職員がいる場合もあります。そういった方と直接話さずとも、だいたいの雰囲気でどういった感じの職場なのかが分かるはずです。
ブース内が笑い声にあふれて、和気藹々としていれば、職場の雰囲気は良いのかもしれません。逆に、就職・転職フェアという公の場でもピリピリしていたり、スタッフ全員がムスッとした顔であれば、職場はもっと酷いかもしれませんね。
息抜きやモチベーション維持になる
就職活動・転職活動は相談できる人も少なく、どうしても孤独になりがち。そんな時に、カウンセリングコーナーで不安や心配事を相談することも良い息抜きになります。
また、カイゴジョブフェスタなどのイベントに参加すると、同じ境遇のライバルと顔をあわせることになりますので、モチベーションの維持にもつながります。
特に在職中の方は仕事と転職活動の両立でストレスが溜まりがちになるでしょう。精神的に疲れてしまって転職を断念するという方も少なくないので、こうした就職・転職フェアで気分転換をすることも大切ですよ。
就職・転職フェアの参加前に準備すること
就職・転職フェアのに参加するにあたって、ノープランではもったいない!そこで、参加企業のチェック、当日の計画、服装、持ち物など、本気の方がやるべき準備をご紹介します。
参加企業のチェック
転職フェアや就職フェアは多くの参加者が訪れ、人であふれるイベントです。初めて参加すると、その人数と熱気に圧倒されて早々に切り上げてしまう方もいます。
そうならないためにも、まずは参加前日にホームページやパンフレットで参加企業をチェックしておきましょう。
どの企業が出展していて、どのブースに行くか、また採用担当者にどういったことを聞きたいのかもまとめておきましょう。
何も決めずに行ってしまうと、あれよあれよと時間だけが過ぎてしまい、せっかく交通費を支払ったのに収穫ゼロで終わってしまいます。就職・転職フェアに参加する目的を明確にして挑みましょう!
当日の計画を立てる
就職・転職フェアでは、企業ブース以外にも説明会や講演会、スキルアップセミナーなども行われます。せっかく貴重な休日を使って参加するのですから、できるだけ意味のあるイベントにしたいですよね。
ですので、前日までに、どのようなイベントが、どこで、何時に行われるのか確認し、どういった順番で参加するか決めておきましょう。
特に、スキルアップセミナーは毎回人気のプログラムになりますので、混雑する場合もあります。もし、整理券の配布が行われるなら、何時にどこに行けばいいのかも、事前に確認しておくと良いかもしれませんね。
参加当日の服装
カイゴジョブフェスタは私服参加OKとなっていますが、本気で就職・転職したいと考えている方は、ビジネススーツで行きましょう。
私も過去に何度かカイゴジョブフェスタに参加しましたが、ほとんどの参加者はスーツ姿でした。もちろん私もスーツで行きました。
出展企業は介護業界の会社なので、ブースにいた採用担当者の方もボロシャツを着ていましたが、求職者はスーツが無難です。ただ、講演会やスキルアップセミナーに参加することが目的の場合は私服でOKですよ。
身なりを整えて参加しよう
不衛生でだらしない格好は誰が見てもマイナスイメージ。就職や転職を目的に参加する場合は、身なりを整えてから参加しましょう。
介護職たるもの爪は短く切っておくことはもちろん、男性ならヒゲは剃って、女性なら化粧はナチュラルメイクで抑えめに。また、口臭も相手を不快にさせる要因なので気をつけましょう。
参加当日の持ち物
- 筆記用具
- メモ帳
- 履歴書(面接を受ける場合)
- 職務経歴書(面接を受ける場合)
- 資格証明書の写し(面接を受ける場合)
- 大きめのトートバッグ
- ハンカチ
- ティッシュ
- マスク
面接を受ける方は万全の準備で挑もう
当日の持ち物ですが、筆記用具とメモ帳は必ず持って行きましょう。履歴書や職務経歴書は、当日に面接を希望する場合に必要となります。
また、介護職員初任者研修(ホームヘルパー2級)や介護福祉士などの資格証明書も、面接で見せられるようにしておくと好印象につながります。無くしたり汚れたりするかもしれませんので、原本ではなく写し(コピー)を持っていきましょう。
パンフレットや資料を入れる大きめのバッグは必須
あと、手ぶらでの参加はNGです。企業ブースに訪れると、パンフレットや資料などが手渡されます。気を使って紙袋をくださる企業もありますが、次の企業ブースに行く際に他の企業名が書かれた紙袋をぶら下げて行くのはマイナスイメージになりかねません。ですので、大きめのトートバッグを持って行くことをおすすめします。
風邪をもらわないようにマスクも持参
その他、ハンカチやティッシュなど、必要と思うものがあれば持って行きましょう。会場は大勢の人が集まるので、風邪をもらってこないように、マスクもあるといいかもしれませんね。
まとめ
就職・転職フェアは、採用担当者と実際に会って話すことができるので、介護求人サイトには掲載されていない貴重な情報が得られる、メリット豊富なイベントです。また、気になる企業があれば自分を売り込む絶好の機会でもあります。
難しいことかもしれませんが、受け身の姿勢で参加するのではなく、目の前のチャンスをつかむ勢いで参加すると、思いがけない高待遇・好条件で内定がもらえるかもしれません!就職や転職で後悔しないためにも、積極的に自己アピールをしてみましょう!